2023年3月期におけるわが国経済は、不安定な世界情勢、インフレーション及び急速な円安進行など、依然として先行き不透明な状況となっております。このような状況ではあるものの、企業の競争力強化に向けたビジネス変革(DX:デジタルトランスフォーメーション)への取り組みは旺盛であり、この為のIT投資も堅調に増加しております。また企業のセキュリティインシデントの増加に伴い、セキュリティリスク対策の予算も増加傾向にあります。こうした市場環境のもと、当社グループは、第1次中期経営計画の最終年度にあたる本年、次の2点を推進することで計画の達成を図りました。

 

  1. 「既存の国内外企業からのアウトソーシング事業の拡大強化」
  2. 「将来の成長に向けた自社ソリューション開発への投資」

 

その結果、2023年3月期の売上高は、7,381,520千円(前年同期比4.8%増)、営業利益は、464,714千円(同6.7%増)、経常利益は、476,169千円(同1.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、315,015千円(同24.4%増)となりました。

 

 今後の見通しについては、世界経済は、地政学リスクの継続や金融不安などにより不安定な世界情勢が続くと予想しております。このような状況ではあるものの、企業の競争力強化に向けたビジネス変革(DX:デジタルトランスフォーメーション)への投資意欲は底堅く、当社事業領域におけるニーズは引き続き高い状態が続くと予想されます。こうした市場環境のもと、当社グループでは、下記パーパス(存在意義)を再定義しました。

 

開かれた市場の形成と世界の格差是正を実現する

私たちは、”世界で産み出された技術革新の果実は、広く、等しく享受されるべきだと考えます。しかし、日本国内だけでなく、世界においても、経済格差、地域格差、保護主義などの台頭によりその摂理に反して不均衡が起こっています。こうした不均衡を修正し、競争力ある市場形成することによって、国際社会に貢献します。 

 

上記パーパス(存在意義)に基づき、中長期では「これまでの技術集団から顧客の事業変革の自走を促す業界随一のイネイブラーになる」ことを目指します。2024年3月期においては、下記 ①成長事業領域における事業モデルの確立と収益化②投資事業領域への先行投資 を実行致します。

  成長事業領域における事業モデルの確立と収益化

・Kyrios(キリオス):クラウド運用サービス

・Learning Booster(ラーニングブースター):

 IT未経験者向けラーニングプラットフォーム

・クラウドセキュリティ:クラウドプラットフォームにおける

 セキュリティ対策支援

  ②投資事業領域への先行投資

・Third AI retail solution(サードアイリテールソリューション):

   小売業向けOMO(Online Merges with Offline:オンラインとオフライ

   ンとの併合)ソリューション開発

     ・ライフサイエンス分野におけるDXソリューション開発

引き続きご支援賜りますようお願い申しあげます。

JTP株式会社

代表取締役社長  森 豊